デザイン・リサーチ1のスクーリングに参加してきました。今年度、初のスクーリングです。
この科目は「デザイン」というよりは、「考現学を実践する」側面の強い科目です。最初の先生の説明でも、目的に向かって考えを収束させるための調査・考察ではなく、「観察力」を鍛えることが科目の目的であるとの事でした。
事前に教科書は読んでみましたが、考現学、面白いです〜〜〜!
大田垣晴子さんのエッセイが昔から大好きなんですが、教科書に名前が出てきてびっくりしました(しかもムサビの先輩であった)。あれが考現学と定義して良いのならば、漫画好きな私にとっては一番楽しい授業です。
先生が田村先生をはじめお2人いらして講義、指導して下さいましたが、両先生ともお優しい方で、ホッとしました。
持ち物
・B4紙(ケント紙推奨)
・黒マーカー、ペン
・彩色用の画材(色鉛筆、マーカーなど。私はコピックを持っていきました)
・カッターマット
・定規(40cm以上あると良い感じ)
・カッター
・のり
・PC(画像の参照用に)
紙は「最大3枚まで」という規定がありましたので、書き損じなどを考慮した枚数分があれば良いかと思います。私は5枚入りのを買っていきました。
調査用紙のフォーマットは、自分で枠線を引いて作ります。そのため、定規は必須です。(ただ、持ち物リストに書いてなかったような。)
あと、PCのみでの作業もOKでした。それなら最初からiPad持っていったのにな〜〜。コピック70色以上はやっぱり重い(物理)。
進め方
まず1日目は講義を午前中受け、午後はテーマ発表とラフやレイアウト作成に充てられました。ラフに対して先生の指導を仰いで、OKが出れば、本紙に調査を描いていく、というのが大まかな流れです。
私自身は、アナログで書くのは久々で、ラフ -> 下絵 -> ペン入れ -> 消しゴムかけ -> 彩色、と結構手間がかかりました…。作業時間は全体で実質1.5日なのでギリギリです。
この点、同じ回のスクーリングに参加されていたannaさんの小技がすごくて、下絵をフリクションで書かれて、ペン入れ後にヘアアイロンで熱を与え(普段はドライヤーで飛ばすと仰ってました)、進めるという方法を取られていました。プロだ…!
調査したテーマ
私は「大都会の稲荷神社」として、銀座の街を対象に調査を行い、それらをまとめました。
数を多く調べていなかったのですが、それぞれにじーっと滞在して色々メモを取ったので、切り口として、「場所・ロケーション・設備(何があるか)・どんな人が訪れていたか」を掘り下げて描きました。
実はテーマ発表の時点で、過去作にまさかの「銀座の神社を調べる」というものがあり、「かかか被ったーーーー!」と密かにショックだったのですが、開き直りましたw その方はご利益などがメインでしたので、着眼点も若干は違っていたと思います(と思いたい)。
他の方のテーマもここでは詳しくまでは書きませんが、本当にまったくと言っていいほど同じテーマの人がおらず、びっくりしました。みんな発想が柔軟…!
ビューティー系、グルメ系、暮らし系、定点調査系、などなど、テーマ発表の時点から聞いていてワクワクしてしまい、「早く!早くみんなの作品が見たい!」とこんなに思ったのは今回が初めてです。やはりイラストうまい方ばかりですし。現在オンラインプラスに発表されている作品群をちまちま見ていますが、めちゃくちゃ癒やされます。
終わりに
旧バージョンだと3日間だったのが、今は2日に圧縮されたようです。
デザイン・リサーチはフィールドワーク好きな方でも、こもって描くのが好きな方でも、どちらも楽しめる科目だと思いますのでオススメですね。
しかし最後に田村先生がチクッと「通信課題も早めに出してね〜」と言ったのを聞き逃さなかったですよ私は。ただ当初予定だと秋くらいに出す予定なのよね…。もうちょいなんとかならないか調整してみるか。
とにかく楽しかった!